2010年08月21日

アドベンチャーランドへようこそ



DVDスルーが勿体ない映画。キャストもそれぞれぴったり。「トワイライト」シリーズで有名なクリステン・スチュワートは写真よりも動いてる方がきれいですね。ビル・ヘイダーは出てくるだけでおかしい。Paul楽しみ!

1987年に時代設定された、監督の半自伝的な作品です。夏休みのちょっとした青春ものですが、過去を懐かしむようなものでもありがちな甘酸っぱい感じでもなく、淡々と当時のモテない文科系男子のひと夏が描かれます。
青臭さを笑うようなコメディなのかと思いきや、目線がとても温かいので若干のやっちゃった感はあるものの痛々しさはありません。つまり、観やすい・・・のだけど、過去の恥ずかしいあれやこれやを思い出して画面が直視できなかったり苦笑いを浮かべてしまう人もいそう。私も学生時代の友人を思い出してしまいました(80年代はまだ大学生じゃなかったけど)。
ところで、欧米では文科系男子が好きな女の子に「僕の作ったミックステープ」を渡すのが定番なんですかね?日本人でもこういうことをする人はいるだろうけど、邦画で観たことないなあ。
posted by alek at 15:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月14日

最近観た映画

視聴メモ。

アメリカを売った男


実話もの。長年ロシアのスパイをやってたFBI捜査官を内偵して逮捕するまでのお話。地味だけど掘り出し物的な良作。俳優陣の静かな熱演もいいです。特にクリス・クーパーが気持ち悪くて素晴らしい。ライアン・フィリップっていつ観てもかけだしのひよっこみたいな役なんだけど、いったい何歳なんだろう・・・。

サン・ジャックへの道


遺産相続のために、父親の遺言でフランスからスペインの聖地サンティアゴ(サン・ジャック)までの巡礼をすることになった仲の悪い中年3兄弟と、同行する巡礼者の皆さんのお話。(序盤を除けば)ちょっといい話系のコメディ。クリスチャンではありませんが、この巡礼コースに興味があるので観てみました・・・・が、私には絶対歩きとおせないことが判明。ハードすぎる。景色は最高なんだけどなあ!
間に入るイメージ映像が個人的には不要だったことを除けば、おおむね満足です。
posted by alek at 16:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

『第九軍団のワシ』『銀の枝』(ローマンブリテン四部作)

第九軍団のワシ


映画化するというので読んでみました。ローマン・ブリテン四部作の一冊目。初サトクリフであります。ファンタジーではなく歴史ものです。
まだ全シリーズ読破したわけではありませんが、これがシリーズの中で一番有名で映画化もされるというのは分かる気がします。主人公の思想が現代的すぎるという批判もあるそうですが、確かにその通りなんですけど、そのせいで読みやすく共感しやすい話になってるんですね。
暑苦しすぎない程度に熱い友情と家族愛があり、一応恋愛物でもあるし、そつなく物語に求められる要素が全部入ってるから誰が読んでも満足できるし。
挫折した若者が立ち直ってささやかだけどそれなりの幸せを得る話なのですが、あくまでも「ささやか」なところがポイント。立ち直る過程で旅立った冒険でも、クライマックスは目的を達する場面じゃなくて逃避行というのが何か徹底しているというか。人生の充実は表面的な華やかさではなくて、その人にとって何が重要か、ということなんですよ、ということですか。

映画は来年の二月公開のはず・・・なんですが、スチールが何枚か公開されてだけで謎に包まれております。最大の謎はキャスト表にヒロインがいないこと!!!私にとっては大問題だよ!(笑)出番ちょびっとだし、どう考えても友情の方がメインなのでざっくりカットでも仕方ないかなあとは思うけど・・・。ヒロイン出さないならせめてチビ(主人公が飼う狼)は出してええ!!じゃないと画面に潤い皆無の漢祭りになっちゃうよ!!

銀の枝


二冊目。前作ではローマからブリテンに異動になったローマ軍の兵士が主人公でしたが、その後ブリテンに定着したその子孫のお話。前回は友情ものである種の主従ものだったんですが、今回は親戚の青年二人が活躍するお話。またも友情ものなんですが、前回は一応お題目があったものの非常にパーソナルな話だったのが、今回はパルチザンものでクライマックスは戦争が勃発するし、こう言ってはなんだけど、結構派手。こっちのが映画向きなんだけど、前作を踏まえていないと厳しいので、難しいのかな。
ひょんなことから抵抗運動に身を投じる話なんですが、主役二人が善良で前向きなので、周囲の人がばんばん死ぬ割に楽しくすいすい読めます。読後感もさわやかです。
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2010年08月07日

通話



(amazonより引用)
『通話』―スペインに亡命中のアルゼンチン人作家と“僕”の奇妙な友情を描く『センシニ』、第二次世界大戦を生き延びた売れないフランス人作家の物語『アンリ・シモン・ルプランス』ほか3編。『刑事たち』―メキシコ市の公園のベンチからこの世を凝視する男の思い出を描く『芋虫』、1973年のチリ・クーデターに関わった二人組の会話から成る『刑事たち』ほか3編。『アン・ムーアの人生』―病床から人生最良の日々を振り返るポルノ女優の告白『ジョアンナ・シルヴェストリ』、ヒッピー世代に生まれたあるアメリカ人女性の半生を綴る『アン・ムーアの人生』ほか2編。


チリ人作家による短編集。形容しがたい、とらえどころのない魅力のある本です。
ユーモアというよりは自虐的、適度に自虐的であるということは客観的であるということで、つまりは淡々とした文章。多分に自分語りに帰結する話が多いのだけど、客観的なので湿っぽくも嫌みっぽくもない。
そういう視点から、決して幸せではないけれでも厭世的でもない人々の半生や回想が綴られた短編がいくつか集められています。誰も幸せではないけれど、それは大抵の人には物語的な奇跡は起こらないからで、だからといって極端に不幸せでもないわけです。そして、大抵の人の人生には余韻なんてものは無いので、話もぷつりと途切れるように、だけれども決して唐突ではなく終わるのでした。おすすめです。
posted by alek at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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